PRAY MACENARY

「今回の出撃に関する時生の行動は軍本部AMRSの発動命令によるものとして、処分なし。不問とする。」

薄暗い室内に霧野の声が響く。異論は認めないという厳しい口調である。

室内にいるのはパイロットの面々。

「処分なしってのはいいが、AMRSってのは?」

舩坂が挙手しながら発言する。

「AMRSはお前自身も感じていた違和感の正体だ。

説明は当事者である時生に任せる。」

霧野はそう言い場を弥羽に譲る。

「ごめんなさい。」

弥羽の口から最初に出たのは謝罪の言葉。

一つのけじめのつもりなのだろう。深々と頭を下げる。

対する面々の顔は特にこれといった反応はない。特に気にはしていなかったというところだろう。

「と、いうことで~。

AMRSの説明に入りま~す。」

口調をいつも通りに戻した弥羽はホワイトボードに丸文字で「AMRS」と書いた。

「AMRSはアマードムーバーリンクシステムの略で、簡単に言うとパイロットと機体を直接リンク、接続させてAMを動かすシステムのことね。」

「AMとパイロットを接続?」

佐良がポツリと口を開く。

「そ、ここでね。」

弥羽はクルリと背を向けると後ろ髪をかき上げ、首筋を晒す。