「遥よ」



ガビーン!!

即答ですか……。

私、遥に近づくとなぜか動悸が激しくなるから嫌だったのにぃ~。

この遥ウイルスめっ!!



『志乃さん、あんまりそういうことあっさり言わないでください……』


「別にたいしたことじゃないじゃない。

あら、もうこんな時間。

明日も仕事があるんだから早く帰って寝なさい」


そういうわけで志乃さんに丸め込まれ、私は社長室を後にしたのでした。




<補足>

部屋の主である高槻社長は私たちが話しているあいだに、ルンタッタ~♪とスキップをしながら楽しげに、うさちゃんの姿でどこかへ行ってしまわれました。