「さようなら!」 帰りの挨拶も終わった・・・。 でも、皆は帰ろうとしない。 ・・・そう思ったら、皆が私に話しかけて来た。 「手紙ちょうだいね!」 「春風は不良が多いらしいから気をつけろよ?」 「私、桜ちゃんの事、大好き!」 「元気でね!」 「どこかで見かけたら声かけてね!」 皆が嬉しい言葉をくれた・・・私は本当に幸せ者だ。 気が付けば教室には私と守口君の2人っきりになっていた。 「村田・・・時間あるか?」 守口君は私の事を呼び捨てするようになっていた。