配られたノートを見ると、

何の変哲もない大学ノートだった。


「名前だけは書いといてな。

じゃあ、今日はここまで。

また明日笑顔で来いよ!」


「さようならー」と挨拶をして帰っていく生徒がいる中、

私はある光景に目を奪われて椅子から立ち上がれないでいた。