「え?俺、甘いもの好きだけど。」


「そ…そうなの?」


予想外の理緒の答えに少し戸惑ってしまった。


じゃあ、あの新谷さんの言葉って…なんだってんだろう…?


「デタラメな噂が飛び回ってるみたいだから、勝手にそう思い込んでるだけじゃねぇかな?それより、由優の手作りのお菓子…早く食べてぇな。」


理緒は、ニコニコしながら紙袋を見つめた。


「あ、そうだ。由優…、ちゃんと言っておくけど、俺…女子からのプレゼントは丁寧に断った。だから受け取ってねぇからな?さっき告白してきた女子にも、“付き合えない”ってキッパリ断ってきたから。」


理緒は真剣な眼差しで話す。


その言葉にホッとしている私がいた。


妬きすぎかな…私。