理緒の家に行くことになっちゃうなんて……


ど、どうしよう…。


心臓の動きが尋常じゃなくなってきた…。


理緒と一緒に持っている傘を持つ手も少し震えはじめる。


「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。それより、プレゼント…、さっき拾った時によく見えなかったんだけど…何が入ってんの?」

理緒は中を覗き込もうと、興味津々で私の方に顔を近付ける。


「あ…あの…、実は手作りのお菓子が入ってるの…。でも、理緒が甘いものを嫌いだってことを、さっき新谷さんの言葉で初めて知ったんだ…。」


プレゼントは、また改めて渡した方がいいよね…。