教室の入り口近くの一番前の席。 クラスの女の子たち数人に囲まれている男の子。 空守 理緒君。 私は、空守君のことが小学生の頃から好きだった。 あ…。 過去形にするのも変かぁ…。 今も好き…。 だけど、もう空守君のことは……心の中で想ってるだけでいいんだ…。 静かに… 密かに…。