自分の席に向かうと、そこには既に誰か女の子が座っていた。


うっ……
やっぱり…。


そんな気はしてたんだよね…。


ここのところ、私の席に座って、理緒と話している女の子も登場するようになった。


確かに隣で話せるのは、ファンの女の子からしたら、嬉しいことだもんね…。


「由優、私の席なんだから退いて!ってバシッと言って座っちゃいなさいよ!」

静乃は女の子たちを怪訝そうに見ると、私の背中をポンと押した。


そ…そんなキツい口調で言えるわけないよ…。