理緒に、そう言われた後、不思議と傷口の痛みを感じなくなったんだっけ…。


手当てしてもらう前までは、痛くて仕方ないくらいだったのに…。


なんだか理緒が、私に素敵な笑顔と言葉で魔法をかけてくれたんじゃないかな…って思った。


急に私の前に来てくれて、手当てしてくれた、そのカッコいい姿は、まるで王子様…。


キラキラの笑顔が眩しくて、あの時の胸のトキメキを思い出すと、今もキュンとなっちゃう…。