「ただいま〜」 キッチンにいるお母さんに声を掛けた私は、トントンと階段を駆け上がり、自分の部屋に急いで入った。 「つ…ついに“理緒”って呼んじゃった…。」 本人からお願いされたとはいえ、名前で呼んだことに変わりないよね…。 ひゃあ〜 久々に呼んじゃったよぉ〜!! ポッと火がついたように頬が熱くなる。 舞い上がっている気持ちのまま、ベッドに思いっきりダイブした。