「じゃあ…また明日ね、り…理緒。」 家の前まで送ると、由優は少しぎこちない感じではあるが、俺の名前を呼んでくれた。 俺が手を振ると、胸元で小さく手を振り返して、駆け足で家へと入っていく由優に思わず笑みがこぼれる。 なんか…… すげぇ幸せ感じる…。 4月の頃は果てしなく遠く感じてた距離が、こんなに近くなったもんな…。 俺の彼女になってくれたんだよな…由優。 アイツのこと… ずっと好きでいて良かった…。