恋する心は“あなた”限定


「空守君っ…!く…苦しいよ……。」


しばらくギュッと強く抱きしめられていた私は思わず声を出した。


「あっ…、ごめん。」


パッと体を離すと、私の両手を包むように握った。



「あれから、俺のこと…避けてたよな…?どうして?」


空守君の目は夕日を受けて、切なそうに揺れる。