「こら!二人きりって…先生を忘れないで欲しいんだけど…!」 朝比奈先生は、空守君の傍に行くとプクッと頬を膨らませた。 「あ、すみません。由優がいたのが目に飛び込んできたら、アイツしか見えなくなったんで、つい…。」 空守君の弁解にすら、ドキドキしてしまう。 「それもそっか…!クラスマッチの翌日から、いつもお昼休みや放課後は、由優ちゃんが来てるかどうか見に来てたもんね…!」 えっ…… 毎日、保健室に私がいるかどうか見に来てくれてたんだ…。