「何やってんのよ、由優!理緒君と付き合うことになったんでしょ!?」


無理やりベランダに連れてこられた静乃は不満そうに私を見る。


「そんな態度とってたら、理緒君が可哀想じゃん!一緒に楽しくお喋りすればいいのに…!」


「そ…それはそうなんだけど…」


まさに静乃の言う通りだ。

彼女にしてもらったくせに、あれから私は空守君とあまり話そうとしていない。

ずっとずっと好きだった人だから、こんな風に付き合えるなんて、嬉しくて仕方ないのに…