「あれっ?由優ちゃん!サッカーの決勝戦見なくていいの?」 保健室の扉を開けると、試合を終えた朝比奈先生が戻って来ていた。 「は…はい。生徒がたくさんいて見れそうにないので……」 「そんなにいるんだ〜!さすが注目の試合だけあるわね!私も見に行きたいなぁ…」 朝比奈先生は目をキラキラさせている。 そこまで見たいんだ…試合。 苦笑いを浮かべつつ、私はソファーに腰掛けた。