『理緒君〜!!』 『生徒会長頑張って〜!!』 どうやら、試合が始まるらしくて空守君たちが位置について準備をしてるらしい。 女の子たちの声が一段と大きくなる。 ここからじゃ何も見えないから、声で状況を聞くことしか出来ないや…。 みんな頬を赤らめながら、視線を送っている。 きっと空守君や雅お兄ちゃんに…。 私は…保健室に戻ろうかな…。 こんなに人がいたら試合も見れないもんね…。 クルッと体の向きを変えると、私はグラウンドをあとにして、保健室へと向かっていた。