恋する心は“あなた”限定


「うん…。そ…そうだよ?」


なぜか声までもが震えてしまう。


雅お兄ちゃんの漂わせている雰囲気がいつもと違うから…なのかな…。


「じゃあさ…、さっきまでアイツとここで何してた?」


雅お兄ちゃんは力を緩めて少しだけ距離を空けると、私を見つめた。


「空守君がサッカーの試合でケガしちゃったみたいで…手当てをしてたの。朝比奈先生もいなくて、私しかいなかったから…。」


「サッカーの試合…か…。」


雅お兄ちゃんは、あまり納得がいかない…といった表情を浮かべつつも、私からパッと体を離した。