「由優ちゃんはクラスの応援に行かなくていいの?」

空守君に会わないようにとやって来たのは保健室。


普段なら空守君が来そうだけど、今日はクラスマッチだし、試合や応援やらで、ここには来ないと思うんだよね…。


「応援行ったりすると、会っちゃいそうなので…」


私の言葉にハテナマークを浮かべていた朝比奈先生は、時計をチラッと見るなり突如“あっ!!”と声をあげた。



「いけないっ!職員チームの試合もうすぐだった!私ちょっと参加してくるわね!」


どうやら自分の出る試合のことを、すっかり忘れていたらしく、朝比奈先生は猛スピードで保健室を出ていってしまった。