「…ちょっと由優!理緒君見るのはいいけど、私の話聞いてた?」


バシッと静乃に突っ込まれてしまい、慌てて空守君から視線を逸らした。


「ごめん…。な…何話してたの…?」


「いいよ。由優は私よりも理緒君を見ていたいんでしょ?」


プクッと頬を膨らませて拗ねる静乃に何度も謝っていると、頭をポンポン撫でられた。



「ごめんごめん!あまりにも理緒君を見る由優が可愛いから拗ねるフリしちゃった…!本当は最近、由優と理緒君が話すようになってきてくれて嬉しいんだ。」

静乃はニッコリ笑った。