「や…やめて下さい…!本当に来ちゃうかもしれないじゃないですか!!噂をすれば空守君、なんですから…。」


…と言ってみたものの、遅かったみたいで…


「やっぱりここに居た。」

ガラリと開けて入ってきた空守君に、私は言葉を詰まらせてしまった。


「空守君、今日もカッコいいわね〜!目の保養になるわ!」


キャーと女子生徒並みに歓声をあげる朝比奈先生に軽く礼をした空守君は、スタスタと私のところにやって来ると、ドサッとソファーに座った。