空守君とのドキドキしたお祭りの日から、あっという間に時間が流れて…


新学期を迎えた。


「由優ちゃん、本当に保健室によく来るわね〜!まさに常連さんよね!」


夏休み明けから毎日、朝のホームルーム前、お昼休み、放課後…。


そういった時間は、ここで過ごしている私。


確かに常連さんと言われても、仕方ないかな…。


「いいの?ここにばかり居て。空守君、寂しがってるんじゃない?また来ちゃうかもよ?」


朝比奈先生はチラリと保健室の扉に目を向けた。