ちょっとだけ顔を離してみた私は、口をパクパクと開けてしまった。 私…… 空守君の腕の中にいる…! 頭の下に空守君が腕を伸ばしてくれたから、痛くなかったんだ…。 「大丈夫か?」 心配そうに聞く空守君の端正な顔が、あまりにも近過ぎて、私は頷くことで精一杯。 私ってば、ドジすぎる!! 空守君に本当に申し訳ないよ…。