恋する心は“あなた”限定


「えっ…?空守君!?」


由優は戸惑っているようだ。


でも…
嫌がられてはいないみたいだから良かったけど…。


「さっきの奴らに何かされた?変なこと…言われた?」


「お…俺たちと一緒に遊ぼうよって言われました…。“嫌です”って言ったら肩を触られて……」


そこまで言うと、由優は言葉を詰まらせてしまった。

そりゃあ、怖かったよな…。


急に声掛けられた上に肩まで触られたんだから…。


ったく、許せねぇ…。
一発殴ってやれば良かったな…。


俺は、由優の震えが落ち着くまで暫く抱き締めていた。