恋する心は“あなた”限定


もう二度と近づくんじゃねぇぞ…。


三人組の男たちの後ろ姿が消えるまでキッと睨みつけながら、心の中でそう言った。


そうだ、由優!
あんな男たちに囲まれたりして、ビックリしただろうな…。


すぐに由優の方を見ると、少し目が潤み、体が震えていた。


ビックリした上に、おそらく怖かったんだろう…。


「あの…空守君、ありがとうございました…。」


声までも震わせて頭を下げる由優を見ていたら、たまらなくなって…


俺は……
由優を腕の中に優しく抱き寄せていた。