恋する心は“あなた”限定


勝手に由優のこと見ていくんじゃねぇよ。


由優には気付かれないよう、男たちを睨みつけてやった。


参道を歩く時は由優の手を握ったまま離さないようにした。


離したら…誰かに連れていかれそうな危うさを感じたからな…。


俺が隣で…
しかも手を握っているっていうのに、すれ違う男は由優をジッと見ていく。


中には頬が赤くなってる奴もいた。


なんか…イライラする。


このまま由優を俺の家に連れて帰りたいと思った。