「今年は、綿あめなんだね!」 「そうなんだよ。せっかくだから、由優も食べていけよ。ちょっと作るから待っててな!」 お父さんは、早速クルクルと機械の中で割り箸にあめを絡めながら作り始めた。 「由優、隣にいるのって彼氏か?」 急にニヤリと笑って聞くお父さんに、私は途端に顔が熱くなる。 「結構、いい男じゃん!由優も、そういう年頃の女になったんだな…。」 「ち……違うの!」 しみじみとした顔で言うお父さんを慌てて止めた。