「ほ…本当にごめんね。私…もう帰らないと…。」


女の子たちの間を割って、教室に戻る。


後ろから“待って、包海さん！”と呼び止められたものの、ペコリと頭を下げて謝り、教室から飛び出した。


足早に校舎を出た私は、溜め息をついてトボトボと歩き始める。


何回お願いされたとしても……



空守君に話し掛けるなんて……私には出来ないよ。