「卵?」
そう問うと彼は黙ったまま首を横に振った。
じゃあなんだろう、そう思って首を傾げても有君は答えてくれない。
しばらくして、そっと顔がこちらを向いた。
「何か用があって来たのか?」
それは少し怪訝な声。
でもそれが別に怒っているわけではないことを私は知っている。
「あ、うん……あのね、これ良かったら」
すっかり頭の中から抜け落ちるところだった。
バックの中からひとつ包みを取り出して、有君に差し出す。
「……僕に?」
「うん、あんまり自信はないんだけど……その、ありがとうって」
どきどきしながら出した手の上から、小さな包みは消えていった。
それが彼の手の中に収まり妙にほっとしてしまう。
そう問うと彼は黙ったまま首を横に振った。
じゃあなんだろう、そう思って首を傾げても有君は答えてくれない。
しばらくして、そっと顔がこちらを向いた。
「何か用があって来たのか?」
それは少し怪訝な声。
でもそれが別に怒っているわけではないことを私は知っている。
「あ、うん……あのね、これ良かったら」
すっかり頭の中から抜け落ちるところだった。
バックの中からひとつ包みを取り出して、有君に差し出す。
「……僕に?」
「うん、あんまり自信はないんだけど……その、ありがとうって」
どきどきしながら出した手の上から、小さな包みは消えていった。
それが彼の手の中に収まり妙にほっとしてしまう。



