16歳、前進

私はケーキ担当になった、当日は盛り付けや簡単な調理をすることになる。
 
ケーキ担当はあとふたり、女の子ばかりで日持ちするように色んな味のパウンドケーキを作ろうねと約束した。

 
あまり話したことはないふたりだったけれど、ふたりとも気さくで明るく話してくれる。

それに元々お菓子作りが趣味みたいで「明日本持ってくるから選ぼうよ!」とひとりの子が笑ってくれた。

 
きっと私が作ったチョコレートカップケーキなんて簡単に作れちゃうんだろうなと思うと少し寂しかったけれど。
 
せっかくだから色々教えてもらって頑張ろう、そう思い直して気合いを入れた。

 

文化祭の準備はクラスのものだけじゃない。

例えば有君なんかは美術部でも出品するらしく今もまだその作品を描いている。
 
だから授業分の時間が過ぎれば、自然とみんなばらけていった。
 

私たちケーキ班もとりあえず今日は終わりにしてまた明日から考えようということになって、同じ手芸部に入っているというふたりは部活へと向かった。

 
私は部活には入っていないから、帰っても良かったのだけれど。
 
その前にやりたいことがある。