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授業は午前で終わり、午後は本格的に文化祭の準備に当てられた。
　

私たちのクラスは月並みだけど喫茶店をやる。

まだ人づきあいが苦手な私は、料理班に入ることが出来た。
　

それは多分、有君と巴ちゃんのおかげ。
　

ふたりはやはりクラスの先頭に立ってみんなをまとめてくれている。

巴ちゃんは文化祭実行委員に立候補してる分、更に張り切っている感じだ。
　

そんな巴ちゃんは接客スタッフのチーフ。

有君は料理班のリーダー。

皐次郎君は部活も忙しいから買い出しやら当日の設営担当になっている。

　

今日は料理班はメニューの打ち合わせと誰が何を担当するかの役回りを話し合っていた。

メニューといっても難しいものは作らないで、前もって作っておけるケーキ類やサンドイッチ類を充実させる予定になっている。
　

ただちょっと意外だったのが、有君が飲み物にこだわったこと。
　
コーヒーは本格的にドリップとかは出来ないけれど、紅茶はたくさんの種類を出すことに決まった。

勿論、担当は有君。