16歳、前進

私がゆっくりそう言うと、ひととき皐次郎君の目が丸くなって。

「そうか」と言いながら一気に破顔してゆく。


「じゃあ、オレ、これありがたく貰うからな」
 
私の手の上に乗っていた包みを取り上げ、彼は確認するように私の目を見てくる。
 

だから私も自分を奮い立たせるように大きく縦に頷いた。