「どうせお前のことだから最後に回してるだろ。なのに永井なんかにやったら足りなくなるだろうが」
本当はひとつ余計に持っていたのだけれど。
皐次郎君は人数分しか持ってきていなかったと予想して、彼に渡すのは最後だと思っている。
半分当たっていて、なんだか恥ずかしい。
「だ、大丈夫」
「何が大丈夫だよ。永井なんか気にするな。オレのわけるから」
額に浮かぶ汗が、なんだか綺麗だった。
そして思い出す、ひたむきに前だけ見て走っていた皐次郎君の姿を。
そうだ。
スタートしたら、つまづいたって、ハードルを倒したって。
ゴールに向かって走るしかないんだ。
「大丈夫、本当に」
なんでだろう、すうっと気持ちが落ち着いてゆく。
「なくても、ちゃんと伝えられるから」
本当はひとつ余計に持っていたのだけれど。
皐次郎君は人数分しか持ってきていなかったと予想して、彼に渡すのは最後だと思っている。
半分当たっていて、なんだか恥ずかしい。
「だ、大丈夫」
「何が大丈夫だよ。永井なんか気にするな。オレのわけるから」
額に浮かぶ汗が、なんだか綺麗だった。
そして思い出す、ひたむきに前だけ見て走っていた皐次郎君の姿を。
そうだ。
スタートしたら、つまづいたって、ハードルを倒したって。
ゴールに向かって走るしかないんだ。
「大丈夫、本当に」
なんでだろう、すうっと気持ちが落ち着いてゆく。
「なくても、ちゃんと伝えられるから」



