byアイ

あたしの隣の席に転校生がやってきた。
ただの転校生ならいいんだけど、
あたしのことが好きになったらしく、
ずっと言い寄ってくる。

「なあなあ。アイちゃんって彼氏いんの?」
「いるし。」
「だれだれ??」
「ヒロキ。」
「ヒロキって、あの茶髪の?」
「そうだけど。」
「ふーんカッコいいね。
 でもさ、俺のほうが、カッコいくね?」
「かっこよくねーし。
 黙れや、ナルシストが。」

マジでウザイ。
早く席替えしてくんないかな。

あたしは、ヒロキの席へと向かった。

「ヒロキ~。たすけて~。」
「アイ~何にもされてない??」
「うん。ヒロキからもなんかいって
 やって!!」

そんな話をしていると、授業の始まりの
チャイムが鳴ったので、自分の席に戻った。