はじめに『死にたい』と思った。
次に『淋しい』と思った。
私の感情は、常にそれだけで。
生きる意味を見出だせないまま、無気力にすぎていく日々に、疲れていた。


「カオ。どうしました?」
いつの間に側まで来ていたのか、リヒトが立っていた。
「…別に」
ちろりと見て、呟く。
一緒に住み始めたころは、何も知らずに、なついていたなぁ。

『馬鹿な私』
と自嘲気味に笑う。

「カオ…。タケルを呼びますか?」
「っ!いらない!」
反射的に叫ぶ。

急に叫んだ私に、リヒトは驚いたように目を見開く。
多分、気を利かせたつもりなんだろうけど。


「よけいなお世話」
いつものように、少し低めの声で呟いた。