とはいえ、探して見つかる様なヒトじゃない。

のらりくらりと姿形を変え、飄々と側でいたりするような……………。

「…まさか…」



あって欲しくはないが、可能性は限りなく高い。

カオの、あのなつきよう。そして、何より不自然で自然な出会い…。


「くそっ…!一番に疑うべきだった…」


悔いても、仕方ない。
それより。

「ヒカル!ショウ!カオは何処にいる?」

焦る気持ちを抑え、携帯で2人に電話する。
自然と駆け出す足。


―どうか………。

「え?タケルんちだと思うけど?」

返ってきたのは、もっとも聞きたくない言葉だった。





「2人とも…戦闘準備だ。……タケルの家へ急げ!!」