屋敷に着くと、そのまま自室まで引き摺られる。

「―…〜〜っ!!いい加減離せっ!」

部屋に着いた、ちょうどその時、思いっきり手を振り払う。
すんなり離れた手首を撫でながら、睨み付ける。

「なんのつもりだ?リヒト?」

「…お食事にしましょう。カオ」

真顔で言われ、「はっ?」となる。

「ですから、私を召し上がってください。」

何を言っているのか、理解できない。
リヒトを食べる?それは、つまり…。



「寝言は寝て言うものだ。」

「はい。ですから、今から私とねてください。」