そんな姿態を上から眺めていると、もう何処からが自分で、何処からがカオなのか分からなくなる。

滴る汗がカオを濡らし、より妖しく彩る。
妖艶に腰を寄せてくるカオは、自分が何をしているか分かってないのだろう。

「リヒトさん…リヒトさぁん…も、も、や─」

快感が苦痛になってきたのか、カオが助けを求めてすがり付いてくる。

より、きゅっと締め付けてくるカオの胎に、もっていかれそうになる。
そこをグッとこらえ、カオを抱き締める。

「カオ…カオ…」

何度も名前を呼ぶ。
こんなに速くいきたくない。もっと繋がっていたい。

愛しい愛しい、大切な、ヒト。


貪るように、身体にキスを落とし、貪るように胎を蹂躙する。

「あん…ふぅ…んっ」

「カオ…」

「すき…すき…リヒトさぁん!!」

快感に魘(うな)される声で、カオが言った言葉に。

「───っ!」

「!…っダメ─やっ……あ、あぁんっ」

もう、止まらず、奥まで突き上げて、2人で快感のその先へいった。