そんな私を見て、カオが慌てたように、私の裾を掴む。

「ごめんなさい!リヒトさん。…でも、リヒトさんに変な子だと思われるの…イヤだから…」

裾をキュッと握りしめ、潤んだ瞳の上目遣いで訴えてくる。


いや……そんな、某CMのチワワみたいな……卑怯だ

ガクッと脱力したような感じがして、思わず了承して部屋を後にした。