また、風景が変わる。

今度は、広い広い草原。
地平線の見えるそこに、私とシェルがいる。

「お願いよ、カオ。私のために消えてね」

「シェル…どうして…」

「貴女がいると、私が不幸なのよ。」

「シェル!!」

懇願するように、訴えるのにシェルは、聞いているのかいないのか。まるで、同じ空間にいないような雰囲気で笑っている。

「シェル―…!」

叫んだと思ったら、眩しい真っ白の光に包まれた。






『分かるかしら?』

どこからか、声が聞こえてくる。

『貴女は、私と争う運命…──をかけてね。』