再び、風景が変わる。

今度は、豪奢な部屋にいた。
天井には、光輝くシャンデリア。
アンティーク調の上品な家具。
シルクに被われた、天蓋付ベッド。

そんな部屋に、私がいた。すると、ドアをノックする音が聞こえた。

返事をすると、長い髪が美しい、1人の女性が入ってきた。

「カオ!お茶しません?」
「シェル!いいわね。ちょうど、美味しいお菓子があるのよ!」

そう。
シェル。
覚えている。




愛しい妹にして、一番憎い相手。