離れれば気持ちも遠ざかる? 「ん…」 突然未裕がうなされるようになった。 そんな苦しいのか? 「ちょっと薬買いにいってくるな、未裕」 「…」 ま、寝てるから返事はないけど。 俺は静かに家を出た。 ─… 「あれ?直子?」 出掛けた先で会った。 「裕也、どしたの?こんなところで」 ドラッグストアの店内でバッタリ会ったもんだから、あっちも驚いている。 「未裕が熱だしたから、薬とか色々買いに来たんだよ」