汗っかきな瓶ラムネはスカートにいくつかのしみをつけている。

あの日、瓶ラムネのビー玉に心惹かれたのだ。

少女は瓶をスカートの上におくと、両手で水滴をぬぐった。

濡れた瓶には濁った水滴が煌めく。

ビー玉がほしい。

まだ飲み干せていない瓶ラムネをひっくり返すと、足元で泡立った。

シュワシュワ。
少女はヒールの靴をはいていなかった。