内緒……あたしと、先生の……内緒。 ああああっ! ダメだ!! 顔が……火照る……。 「……テスト、よく頑張りました。約束のご褒美な」 ニコッと甘い笑顔を見せて、先生は教室から出て行った。 「……やばい、好き」 先生に聞こえないように、呟く。 一瞬、先生が足を止めようとした気がしたけど、気のせいだった。 メモに目を移すと綺麗な、だけど少し右上がりな先生の字でメールアドレスが書いてあった。 takehitoとか……名前入ってるし、可愛い。 先生、あたしメールしちゃうからね。