本当に、好き。 たかが高校生の恋。 きっとみんなそう思ってる。 だけど違う。 恋に“たかが”なんて、そんな言葉はない。 誰だって全力! 全力の恋。 「でも、山崎先生モテるよね。どこが良いんだろ」 「全てだよ!すーべーて!」 あたしが先生を好きになったのは――…… 高校2年の、冬。 そのときまでは“教師”なんて眼中になかった。 むしろ、大嫌いだった。 だけど……先生は違った。 優しくて、あったかかった。