『玉の輿にのれますように。華

花ちんとずっと一緒にいれますように。太一』


あー…間違えたって、華の漢字を間違えたんだね…。



「お前、女子みたいなこと書いとんな」

「えー?そんなことねぇよ。」


「てか、お願い事があるって、こんなこと?」

あたしは華に向かって言った。


「こんなことって、大事なことでしょー?」



もう!華はそういうとこ、ちゃっかりしてるっていうか…。



その絵馬の隣に、あたしの絵馬を並べた。


『可愛いお嫁さんになれますように。中田エマ』





『なかたエマちゃんのおむこさんになる。』


『ま、それはないな』



ないって、なんで?




ほんとに

琉唯じゃないのかな……。