――「あのさぁ、何が言いたいかわかるよね?」


屋上へ呼び出されたあたし。



『あの先輩、輝先輩のファンクラブ作った人でしょ』


『しかも、輝先輩に近づいた女子には容赦しないって』


さっき、教室を出る前に周りで聞こえた噂。



あー…


きっとそのうち、あると思ってた。


こんなことが。





「ねえ、聞いてるの?」


「あんた、ちょっと輝に構ってもらってるからって、輝のまわりをうろつくのやめてくれる?」


「1年は1年生らしく、大人しくしててほしいんだよね」



口々に、言葉を放つ先輩たち。