「エマ、うるさい!」
華に叱られた。
そんなことはお構いなしに、あたしはその場に崩れ落ちた。
「誰かぁ………あぁ…
神様、仏様、輝様、今のは何かの間違いにしてください……」
「それはこっちの台詞や」
あたしの前に仁王立ちする人間。
この人が、あたしの16年の席替えへの想いを踏みにじった張本人。
私、中田エマ(ナカタ エマ)は、
彼、森崎琉唯(モリサキ ルイ)を一生恨みます。
「琉唯、ほんとは嬉しいくせにーっ」
「んなわけないやろ!」
こうやって冷やかしてるのは、藤本華(フジモト ハナ)。
あたしのお友達。