「ありがと。華、午後からもその格好でまわるの?」 「うん。 メイド服の数、間違えちゃって何枚か余ってるんだって。エマも着ちゃいなよ?」 「えっ、今から!?」 驚くあたしに、華は余っているメイド服と、イヌ耳のカチューシャを差し出した。 ネコに、ウサギに、イヌ…どうやら、ネコ耳メイドだけじゃなく、アニマル耳のメイドがテーマだったみたいで…。 「華ちん、体育館の入り口前集合だって。」 突然、赤川くんがひょこっと姿を現して、華に近寄ってきた。