キミの願いを


――そして、八美都祭当日。





「2名様入りまーす。」


「いらっしゃいませーっ」




それなりに賑わうあたし達のクラスの喫茶店。



だけど、メイドさんなのに『お帰りなさいませ、ご主人様。』とかは、しないみたいで。




華が言ってるとこ、ちょっと見たかったのにな。





「コーラ1、アイスミルクティー2、お願いしまーす。」


「はーい。」



言われたものを、急いで用意する。


メイドを遠慮したあたしは、キッチンの役目。



だけど、料理は他の子に任せて、あたしはほとんどドリンクを作ってばっかだったり。




「ちょ、おい!」