キミの願いを


――ピンポーン…。



昨日と同じ、静かな空気。


琉唯の家の前で立ち尽くす。




やっぱり出てくれないかな…


そう思ったと同時に。



「はーいっ」


と、高い声がして玄関のドアが開いた。




…………え。



「あれ?どちら様?」




満面の笑顔で問いかけるその女の人は、バスタオル1枚を身体に巻いただけの姿で顔を出していた。



えーーーーっ!!!!




「あ、あたしっ、琉唯に、用事が…あっでも失礼します!」



琉唯ってば、謹慎中に女の人を家に呼ぶなんて…!




「あ~!!琉唯の?

琉唯ーっ!彼女、来てるよ!?」


家の中を向いて、叫ぶ女の人。


「いやいやっ、彼女じゃないです!」


てか、むしろ彼女は、あなたでは…?